日本人女性に付いての話


第5章 日本女性に付いての話

  バリの雨季は、11月から4月で、それ以外は乾季になるが日本のような梅雨のじめじめしたイメージとは全く違う世界がある。降るときは、どしゃ降りで、傘なんか役に立たないくらいに強く降る。 それが1週間位続くらしいが、不思議な事に1週間も続けて降られたことは、一度もない。だいたい一日に一回軽く降るぐらいで、南国のイメージを壊すような事はなかったし、赤い太陽は、いつも僕の友達だった。雨季は、フルーツが美味しいという人がいるが、乾季に食べても美味しいので、別に雨季にこだわる必要もない感じがする。バリのイメージは、赤い太陽とココナッツオイルの焼けたにおいだ!!  

 年末に、バリで過ごすのは、今回で2回目になるが、年末の飛行機チケットの高さにはうんざりする。 乗って周りを見ても正にOLという感じで、ギャルという感じの女性はいない。 これで良いのかと言いたくなる。(別に偏見は、持っていない)3回目ともなると、なんかバリ通になったような気がして、隣にギャルでも座っていれば、2時間位は喋ってしまいそうな、そんな衝動がこみあげて来るが、残念なことに機内を見回してもそんな感じの女性は一人もいなかった。年末に乗ると損をする!! (失礼!!)

  雨季は、乾季よりも雨が多いい位の感じが適当な様な感じがする。(豪雨に遭ったしまたっらごめんなさい)一日中太陽にニコニコされるよりは、良いかも知れない。 雨が降っているときに、傘を差さない現地系の人もいるし、さす人もいる。豪雨の時は、傘は役に立たない。合羽でないと用を足さない。靴はグシャクシャになる。でも、現地の人は、ビーチサンダルが国民靴みたいで、足が濡れても大して問題にはならない装備だ。

クタ市内をジャランジャラン(散歩)するのが気にっている。物売りのうるささも3日もすると、此方の顔を覚えるらしくて、しつこくはなくなってくる。昼は、だいたいダユーUでランチを食べて、カフェーでコーヒーを飲む。ブラブラしながら、疲れるまで歩き、ムティアラに戻り本を読む。暑くなったら、プールで泳ぐ。夜は、屋台が多くなっているので、うまそうな所を摘んで、食べ歩く。こんな感じで毎日を過ごすのが結構良いと思っている。けだるい暑さの中で、

 クタのレギャンストリートでは、夜旅行者相手に色々な商売が展開される。麻薬・売春・物貰い・屋台等色々あるが、クタは村だから馬鹿な事をすると広まってしまうから要注意だ。

 この女の子は、物貰いで手を出して「マネー」と言う。近くには、母親らしき女性がいた。この物貰いにもその地域の親分がいるそうで、一定のルールを守っているそうだ。

 500RP払って撮影した。

 

本を読む。それも普段読まない本を読む。別の文化圏で、普段と違う本を読む。 何かアンバランスで、違和感があって不思議な感じがして、一度試してみたらと思う

ある朝、テラスでゴロゴロしていると、マディーが来て、HALLOと話しかけてきた。

「ハロー」と返事すると、片言の英語で話しが始まった。

「元気ですか」

「まあまあだね」

「昨日、綺麗で魅力的な日本人女性が2人チェックインした」とマディーが言った。

「ホント?」

「すごい美人だ」と念を押す様にマディーが言った。ホントにすごい美人なのかなと思いつつも

「どの部屋?」と聞いてしまう自分が何とも言えない!!幸い、プールが見える部屋なので、絶対どんな女なのか見ることに決めた。いつもなら、散歩に行く時間にもテラスで本を読んでしまう自分が、まだ若いなと、自分自身笑ってしまう。12時少し前頃、日本人女性の声が聞こえてきた。おお!! 来た来たと思いつつ、プールの方を見ると、二人の日本人女性がいた。あれ、おかしいな、ううーむと唸ってしまうような女が二人見えた。見て損したと思うような女が二人いた。マディーに騙されたかなと思いつつ、急にお腹が減ってきたので、ランチを食べに出かけた。ダユーUで食べようと、のろのろ歩いている内に、さっきの女の事が気になって来た。

「どう見ても、美形じゃないよな、太っているし!!」と独り言のように呟いた。強い日差しの中で、マディーは、女なら何でも良いのかな? とか勝手な事を考えながら、ジャラン。この疑問は、数日して解決した。マディーと話した時に、あの日本人女性を綺麗と言わなくなったからだ。その時の女の子は、真っ黒に日焼けしていた。その疑問を、解決するためにマディーと話した結果、判ったことは、日本人の黄色みがかった白い肌が美人に見えるということだった。日本人のオヘチャは、バリニーズには、気にならないらしく、高すぎる鼻や白すぎる肌は違和感があるらしいということが判った。フウーンと言う感じで、何か気候の違いは、美的感覚も違うんだという事が解かった様な気がした。

 

                                 日本人女性に付いての話 終わり


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