(ファーストフードでの話)


第9章 ファーストフード店での話

 最近、女性らしき人からメールが来て、女性表現に問題があるという指摘を受けたが、男にも馬鹿・カス・ヌケ・デブやいろいろいるのだから、女性も同じに、馬鹿・カス・ヌケ・ブスというような表現をするのが平等というような気がする。仮にこの観光記が本のようなメディアに乗るようなら、その出版社の使用禁止語に引っかかる場合にのみ、修正して使用したいと思う。バリ島を好きな女性は、結構居るが、それはその人の勝手で、人に噂をされるのが嫌なら、行かなければいい!! 胸を張って行ってきて欲しいものだ!! と思う。

前書きで変な事を書いてしまったが、僕はバリ島が好きだ。しかし、今、ここまで書いてきて、人間ウオッチングをするのが楽しかったんだなとも思う。いろんな人間が来ていて、いろんな事をしていて、ストレスを発散して帰っていく、悲惨な経験をする人もいる、商売で失敗する人(ほとんどそうだが)もいる、どんな経験をするか分からないが、いろんな意味で楽しい島だよ、バリ島は!!と言える。

ファーストフードでの話が、一番悲惨だと思うが、ここで、こうこうしかじかですと書いてしまうと呆気ないが、女性の話の最後だから、簡単に行きましょうか!!

この、ファーストフードは、’96年時点では、無くなっていて、東京ラーメンの奥にあった店での話だ。(その時は、東京ラーメンは、まだ小さくファーストフードの並びにあった)私は、ジャランジャランが得意のデブおやじだが、嗅覚が異常に発達した、猪八戒の様な紳士と思って欲しい!????たまには、違うところで食べようかと思って、ファーストフードに入った。ミバソとナシゴーレンを買い、席に座った時、斜め前方に異様な気配を感じた。そこには、レゲーヘヤーのジゴロと小麦色に焼けた日本人女性が向かい合って座っていた。

「ミコー !! 何でそんな悲しい顔をするんだ」 (ミコーは、仮名)とタドタドシイ日本語でジゴロが言うと

「だってー!!」と日本人の女性が悲鳴にも近い声で言った 。こんな話しが、数分続いて、盗み聞きをしている、私には、大体の事情が飲み込めた。女の子の所持金が底をついたので、ジゴロにバイバイと言われているところだというのが解った。

「そのブレスレットも買ってあげたじゃない!!」と日本人の女性が泣きそうな声で言った。

「どうしたのミコー」と噛み合わない会話をした。このころには食事を終わっていて、そろそろ聞き飽きたし帰ろうかとした時に、インドネシアならモデルでもとおりそうな男性が入ってきて、ジゴロの横に座った。ハワイアンシャツに金のネックレスが印象的だった。その男性が座るなり、流暢な日本語でミコーに止めを刺した。

「貴方も楽しかったでしょ、彼も楽しかった、それでいいじゃありませんか!!」 この一言を聞いて、私は席を立ち、出口のところで振り返り、ミコーの顔を見ようと半分振り返ったら、ミコーと目が合ってしまって、ちょっと困った。ミコーは小柄ではあったが優しい顔立ちのかわいい子だった!!  チャンチャン

 

  ファーストフードでの話 終わり


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